5月のゴールデンウィークの真っ只中、鴨川にある大山千枚田に行く。大山千枚田から次に行く場所は決めていた。車で10分ぐらいの場所にある「Café SASAYA」。ネットの情報で見つけたように記憶している。森の中にある緑に囲まれたカフェというところがとても興味をそそった。

大山千枚田の一番上にある棚田倶楽部の手前を右に入り、気持ちのよい田園風景を左に眺めながら、途中県道88号線に合流し暫く行くと「笹谷窯 Café SASAYA」の看板が左手に見えてくる。看板から左に曲がり車を進めると、段々と山奥に入っていく感じで、道も細くなる。ちょっと不安になってきたときに、左手に「カフェまでさんぽ さんぷん さんぽ」という駐車場案内の看板が見えてほっとする。

大きな車だと少々止めづらい駐車場に車を停め、歩いて森の中へ。5月のこの時期、森はとても気持ちがいい。気持ちのいい緑の中を歩いて行くと、窯が見えてくる。この情報は知らなかったので、陶芸をやってる人がカフェもやってるんだね、なんて家族で会話しながら更に足を進めるとカフェが見えてきた。

お店に入るとまず眼に入るのが壁一面に並べられている陶器。しかも陶器の飾られている壁面は、本物の土が土手のようになっている。土に拘ってるいることがよく分かる。土手の上の障子の白が土の色といいコントラストで、和な感じがとても和む。反対側は大きな窓ガラスで、そこから見える景色は緑一面の竹林。緑色と土色に囲まれた店内は、視覚から気持ちを浄化してくれる。店内を流れる時間までもを浄化している様に感じられる。

頼んだのは、ランチのパスタとカレーライス。ドリンクをハチミツミルクティーとチャイに変更。ランチはどちらもお店に合う素朴な味で美味しかった。ミルクティーもやさしい甘さでとても美味。お皿や茶碗に拘っているのはこのお店ならではだろう。この茶碗で飲むミルクティーは心が落ち着く。心に満足を与えたいときに訪れたい、そんなお店だと感じた。